私たちのビジョン
失われゆく日本の「宝」を、未来の力へ
「うちの親、ついに地域で最後の農家になっちゃった…寂しいなぁ」
「水源を外国の人が買ってるって聞いて、ちょっと心配になっちゃった」
今、日本の足元で、かけがえのない「宝」が静かに失われつつあります。美しい山林、清らかな水源、先祖代々受け継がれてきた田畑、そして地域社会の核となってきた神社仏閣。これらは、日本の文化と暮らしの根幹をなす資源です。
しかし、農業従事者の平均年齢は68.7歳(2023年)に達し、後継者不足に悩む農家は約6割。耕作されずに荒れ果てた土地は、九州本島に匹敵する42.3万ヘクタール(2020年)にも及びます。これは単なる数字の問題ではありません。地域の活力が失われ、国土の保全機能が低下し、日本の食と文化の基盤そのものが揺らいでいる、という現実です。
私たち「日本未来資源」は、この危機を、未来を創造する絶好の機会と捉えます。私たちのビジョンは、単に失われゆくものを守るだけではありません。日本の自然資源と文化資源を次世代へ継承し、最先端のテクノロジーと融合させることで、「人と技術と大自然が共生できる新しい世界」のモデルを日本から発信すること。そして、その力を以て、世界の課題解決に貢献することです。
未来を拓く4つの柱
1. 資源の守護:未来への礎を築く
すべての活動の原点は、日本の資源を物理的に確保し、保全することです。私たちは、所有者の高齢化や後継者不在により管理が困難になった山林、水源、田畑、そして維持が難しくなった神社仏閣などを、寄付や預託、買い取りを通じて取得・保全します。守られた資源は、次世代の担い手や新しい活用法が見つかるまでの「タイムカプセル」として、私たちが責任を持って管理します。
2. テクノロジーの融合:課題を可能性に変える
人手不足や高齢化といった課題は、テクノロジーの力で乗り越えることができます。特に、AIやロボット技術を活用した「スマート農業(アグリテック)」は、日本の農業に革命をもたらす可能性を秘めています。自動収穫ロボットや自動運転トラクター、ドローンによる精密農薬散布により、少ない人数で広大な農地を管理することが可能になります。
3. 新しい循環の創造:グローバルな資金と知恵を地域へ
財団という透明性と信頼性の高い器を通じて、国内外の志ある個人投資家や企業から資金を募ります。集まった資金は「インパクト投資」として活用し、SDGsに貢献するスタートアップへの出資や再生可能エネルギー事業への参画を通じて経済的リターンを生み出します。その収益を再び資源保全や技術開発に再投資することで、持続可能な経済循環を創り出します。
4. 共創プラットフォーム:誰もが参加できる未来づくり
多様な人々が知恵を出し合い、行動することで、初めて解決の道筋が見えてきます。あらゆる資源を「カード」として可視化し、マッチングさせる構想で、複雑な社会課題を直感的・参加的に解決するプロセスをデザインします。「地域資源共創支援プログラム」を通じて、地域で奮闘する若者たちに資金や技術、人材を提供します。